2024.06.09
2024年6月の診療報酬改定に伴う費用等変更点について
〇 保険診療における精子凍結に費用がかかるようになります
令和6年度保険診療報酬改定に伴い、2024年6月1日より保険診療で人工授精や体外受精を行う患者様の自己都合(出張や単身赴任で当日提出できないなど)による精子の凍結に、保険外併用療養費制度の選定療養という枠組みで費用がかかることになりました。選定療養とは、保険適応外の治療として患者様が追加費用を負担し、保険適応の治療に併せて行うことが出来る医療制度です。
当院では精子凍結の選定療養費を1本あたり19,800円(消費税込み)です。
〇 当日提出の精子を使った場合、高度生殖補助医療・受精費用の内訳が変わります。
今までの受精にかかわる保険診療点数が1,000点(3割負担の患者様だと3,000円に相当)減点され、減額分と同額の新鮮精子加算が1,000点加算されます。患者様のご負担は相殺され変わりません。
〇保険で凍結胚の保管を行える期間の制限が撤廃されました。
今まで保管延長は3年までという制限がありましたが、期間の制限がなくなりました。2024年5月までに凍結した胚もすべて対象となります。
〇 男性患者様が女性患者様の診察に同席される場合、診察内容により再診料を請求させていただきます。(3割負担の場合230円)。ご来院の際には女性患者様同様に受付が必要となりますので、必ず保険証をご持参ください。
再診料を請求させていただく診察例を以下に挙げますが、この限りではないことをご了承いただけますと幸いです。
・男性検査に関連する診察
・ステップアップ、治療方針に関する相談
・ヒューナーテスト当日
・人工授精当日
・高度生殖補助医療に関する診察 など
診察前に算定の判断することが難しいため、受診時には同席するすべての男性患者様にもチェックインしていただきます。再診料の請求がある患者様で保険証をお忘れの場合、一度10割負担で請求させていただき、後日精算となります。
〇 人工授精当日、精液検査の費用を男性患者様に請求させていただきます。(3割負担の場合310円)
当日、男性患者様の保険証をご持参ください。保険証をお忘れの場合、一度10割負担で請求させていただき、後日精算となります。