桜の芽NEWS 緊急事態宣言発令後の当院方針について

2020.04.08

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、4月1日、日本生殖医学会より不妊治療の延期を推奨する声明が出され、4月8日には緊急事態宣言が発令されました。
 コロナウイルスに感染され苦しんでいらっしゃる方がいらっしゃることを考えますと、外出自粛に努めることは大事な事だと思います。しかしながら、治療歴・年齢・卵巣機能・社会的背景など患者様の背景は様々で、この状況下でも妊娠を切に望み、治療を求めていらっしゃる患者様もいらっしゃいますので、当院といたしましては診療を一律に中止する事は考えておりません。学会声明に書かれているように、妊娠初期に感染した場合の胎児への影響については明らかになっていない事、妊娠中に新型コロナウイルスに感染した場合、妊娠中であるがゆえに治療薬が投与できない可能性があるなど、妊娠を避けるメリットがある事も事実です。この時期に治療を継続するかどうか、慎重にご検討いただきたいと思います。
 現段階での妊娠を避ける手段として、体外受精の患者様におかれましては、採卵まで行い移植は行わず全胚凍結とすることもご検討ください。また、融解胚移植の時期やタイミング指導・人工授精の診療については、感染拡大の状況をみながらお考えいただきたいと思います。所属学会の勧告や今後の感染拡大の状況によっては、一時的にクリニックの診療内容の制限(融解胚移植・人工授精・タイミング指導は中止)を行う可能性もございます。その場合、採卵に向けプログラムが始まっている方は採卵―胚凍結までを行う予定ですが、スタッフに感染者が出た場合には休診を余儀なくされる事も起こりえます。

 今後通院される場合、上記内容を承諾されたものとさせて頂きます。妊娠中に感染が起きた場合、その妊娠に関する責任は負いかねます事をご了承下さい。新型コロナウイルス感染拡大で不安な日々を送られている皆様に、このようなお話をする事は誠に心苦しいですが、通院に際しましては、上記内容を加味してご検討下さいますようお願い申し上げます。

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